【阿部】大学卒業後から自分の人生を見つけるまで

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集中力トレーナーの阿部洋太郎です。先日ある方から、「阿部さんって理系ですよねー。私、理系の人って尊敬してるんです。だって、理系の人は文系も出来るけど、文系は理系が出来ないですよねー」と言われて、「でも自分は空気読めないですよ」と答えたら大爆笑されました。(理系コンプレックス解消に貢献できて良かったです)

 

さて、「京大卒・東大院卒で空手をやってた」というと、「文武両道で完ぺきな人」「順風満帆」だと思われることがあるのですが、そんなことはありません。

 

例えば、就活のときはなかなか内定をもらえず苦労しました。その辺りの体験は「資格を取った後」悩んでる人の役に立つかもしれないので、「なぜ上手くいかなかったのか?」「どうやって問題を解決したか?」というあたりを今回は書いていこうと思います。

 

 

 1.就活で苦労した原因

 

 

①「自分が何をしたいのか」が分かっていなかった

大学に入るまでは「とりあえず勉強」でも大丈夫でした。ただ、「大学に合格すること」が目的だったために、大学に入ってからは勉強しなくなりすぐに落ちこぼれました。就活も「とりあえず名前を知っている企業」「開発職、そんなにしんどくない会社」くらいのイメージでいたために、志望動機は空欄を埋めるだけになり、面接でも何も表現できませんでした。

 

 

②「空気を読む」「会話をする」のが苦手

ペーパー試験は自分にとってはすごく楽でした。それに対して就活の面接は難しかったです。もともと友達も少なく、言葉のキャッチボールが出来ない。面接官のおじさん相手だと更に話すことがなくなりました。また、場の空気も読めず、面接に行っては自信をなくしていました。

 

 

③自分に自信がなかった

こう言うと、「えっ、その経歴でも自信がないの?」とよく言われますが、京大卒・東大院卒の人は毎年数千人出ます。空手では体重別の関西個人戦で3位でしたが、まだ上がいました。その当時は「人との比較」で自分を見ており、そうすると必然的に「上には上がいる」と思えてきます。「じゃあ、自己分析しよう」となるんですが、“自分だけにしか出来ないこと”なんか見つかりませんでした。

 

 

 2.どうやって問題を解決したか?

 

 

実は①~③の問題が解決するまでには大学院卒業後さらに10年かかってます。就職してからも①~③の問題はずっと抱えていました。

 

 

まず、仕事で成果が出た経験や能力の向上・ボクシングのプロテスト合格と試合経験・空手道部のコーチとしての経験の積み重ねなどにより、だんだんと自信は持てるようになってきました。

 

 

そして2011年に集中力講座を受講したときに、森先生から「わがままでいい」と言われたことが、第一の転機となりました。「わがまま」=「“我が”まま(自分のままでいい)」。それまで、ずっと人との比較で自分を評価していたのが少し変わり始めました。

 

 

二つ目の転機となったのがNLP講座。NLPでは心理学・言語学・フレームワークの3つを学ぶのですが、その中の「バックトラッキング」というスキルが非常に役に立ちました。

 

バックトラッキングというと難しいですが、「相手の言ったことをオウム返しする」だけです。

 

ただ、それまで人の話を聞くのが苦手だったのが、この簡単なスキルで解決でき、「会話をする」能力が弱点ではなくなりました。

 

 

そして三つ目が価値観出しワーク。「自分が大事にしていること(価値観)」を洗い出すNLPのワークです。ここで出てきた私の価値観は、「存在」「安定」「新しいこと」の3つでした。

 

「存在」というのは自分の存在の素晴らしさであり、エネルギーに満ちた状態であり、可能性の塊である生命そのもの。

 

「安定」は技術と知識と自信に裏付けられ、大地にしっかりと足がついている感覚。そして、「存在」「安定」を感じられていて、そして更に素晴らしいことに出会えるであろう世界に踏み出していくという「新しいこと」。

 

 

そのワークをやったときに、一見バラバラに見えるこれまでの人生での選択は全て「存在」「安定」「新しいこと」を実現するためにやってきたのであり、自分が「存在」「安定」「新しいこと」を誰よりも深く追求してきたのであり、そしてこれからの生涯をかけて更に高めていきたいと望んでいる、ということを理解しました。

 

 

そして、自分以外の人も一人一人全員異なる価値観を持ち、それぞれが誰よりも深く追い求めている存在である、ということも。この瞬間に、人との比較ではなく、自分の人生を生きていけるという自信が出来ました。(全員違うのだから、比較のしようがないですよね)

 

 

 3.残っている課題

 

 

「空気を読む」のは今でも苦手です。ただ、先日ファシリテーションの講座に行ったことで解決の糸口が見えました。「もしどうしても空気を読む必要があるときは、ファシリテーターを雇えばいい」お金で解決できると分かったので肩の荷が下りました。

 

 

今では「自分のやりたいこと」が見つかり、自分に自信を持てるようにもなりました。もちろん全ての問題が解決した訳でもなければ万能になったわけでもありません。それでも、自分が何をしたいのかが分かったことで、後はそれに向けて行動していけばいいと思っています。

 

 

さて、資格難民再生プロジェクトへの記事の投稿はひとまず今回で最後になります。私と同じ人生を送る人は一人もいません。だから、「私が書いたとおりにやれば誰でも上手くいく」という話ではありません。それでも、読んだ下さった方にとっての何かしらのプラスになれば嬉しいです。3か月間お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

阿部洋太郎

 

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