資格難民とは

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多田が考える「資格難民」とは・・・

◆勉強方法がわからずウジウジ悩んでいる人。

◆やる気はあるけどなかなか合格できない人。

◆資格のアリ地獄からぬけ出せない人。

◆不合格のショックから立ち直れない人。

◆資格依存症になっている人。

◆合格すれば何とかなると思っている人。

◆合格しても不安感から抜け出せない人。

◆合格後のビジョンが明確でない人。

◆資格をうまく活用できていない人。       など。

 

資格試験は、キャリア形成にあたり 非常に役立つものであるということをお伝えしたうえで、 それでも資格試験はあくまでも試験にすぎず、 なぜ資格試験で不幸になる人がいるのか・・・ ということについて書いてみたいと思います。

誤解はしないでくださいね。 資格はとても素晴らしいものであることは間違いありません。

 

1.資格試験の有用性

 

①短期的にその分野の知識を習得できる

②目標が明確である

③肩書きとしての信頼性

 

たとえば、行政書士試験を例にとってみます。

 

行政書士の受験勉強をすることで、 民法、会社法、行政法、一般常識など 法律全般のことについて必要な知識を習得 することができます。   また、年に1回の試験ということで、 期限が決まっていますし、 各種専門学校でカリキュラムが組まれていますので、 最終目標、途中点での小目標も明確です。

 

さらに、資格を取得すると「行政書士」登録ができ、 名刺などにも記載することで信頼を得ることができます。   これらの有用性は、貴重な時間を使い、 お金を支払うことを考慮しても キャリア形成を考えるうえで大きな意味があるでしょう。   ここを否定するべき理由はまったくありません。

 

2.資格は安定収入、ビジネスに結びつくのか

では、資格取得は安定収入、ビジネス構築に結びつくのでしょうか。

これは、ズバリ本人次第です。   当たり前の話です。

 

資格取得が即安定収入やビジネス構築に 結びつくのであれば、全員が資格の勉強をしたほうがよいことになります。

 

もちろん、多少の資格手当がついたり、 就職活動に有利になったりはします。   しかし、勉強の苦労を考えれば そんなものは微々たるメリットです。   その微々たるメリットのために 多大なる努力をすることは中々できないものです。

 

資格取得の受験勉強は想像以上にハードですから。

 

タイトルホルダーと、その専門分野を勉強してきただけの人 (本やネットで情報収集して勉強)との違いはどこにあるのでしょうか。

 

受験生の中で勘違いしている人も多いのですが、 資格受験の勉強内容は、別に市販で売られている 参考図書、学術書、ビジネス書やネット情報で 勉強することはできます。   唯一の違いは、受験学校のテキストは 試験に受かるための情報として洗練されたテキストになっているということです。   受験生は、試験には滅法強い知識を 効果的かつ効率的に得ることができるのです。   そこは受験生が圧倒的に勝っています。

 

しかし、あくまで試験に勝つためであって、 ビジネス、キャリアで勝てることとは違います。

 

タイトルホルダーになるということは、 その分野において一定以上の知識があると いう証明にはなります。

 

どのような内容のサービスを提供していくのか、 どのようなお客様に選んでもらうのか、 逆にどのようなお客様を選んでいくのか、 どれくらいの時間を働くのか、 事務所の規模はどうするのか、 顧問料をどれくらいいただくのか・・・   など、すべてセルフイメージを固めて行動を続ける必要があるのです。

 

行動を続けて、自分の思い描いている働き方 をするためには(これは雇われ人としても同じ) 資格を活用してどうしたいのかを考えなければいけません。   もちろん、すぐに成し遂げることができないわけで、 資格試験のように目標が明確ということもありません。

 

また、試験勉強は最悪一人でもできますが、 仕事は多くの人の支えがないと進めていくことができないのです。

 

だからこそ、資格取得後に「資格をどう活かすのか」 というセミナーや勉強会などがたくさん開催されているのです。

 

資格取得と、キャリア形成はすぐにイコールでは結びつかない。

合格=キャリアアップ(収入アップ) にはならないということです。

 

でも、逆もしかりで私は次のような会話が大嫌いなのです。

 

「もうこの資格も飽和状態だから・・・」

「もうお客様は昔からの先生にほとんど持っていかれているし・・・」

 

そんなことは関係のないことで、しっかりとパーソナルブランディングを構築して、やるべきことをやっていけば必ず突破口は見つかるのです。

 

3.資格のアリ地獄にはまってしまう人

資格には大きな魅力がある反面、 資格を取得してからのことを 真剣に考えている人が少ないのが現状です。私は、まずは資格取得を目指される人を最大限 応援しつつ、サポートしていきたいと思っています。   そのとき、大事なことは上記のことを しっかり認識して勉強に取り組むこと。

 

でないと、試験に合格してからも 「幸せ」を実感することができません。

合格したときの一瞬だけ「幸せ」と思えるのです。

1ヶ月、半年もしたら また同じような悩みにぶち当たります。

 

結局、試験勉強をはじめたときと ほとんど何も変わっていないのです。

そして、また知識が足りないからと言ってお勉強をはじめてしまいます。   これは、合格者に限ったわけではなくなかなか合格できない場合にも同じことが言えます。

 

4.「脱・資格」~幕引きの決断

私は資格試験で結果をだせない人も救っていきたいと考えているのです。

 

●何のために勉強しているのか。

 

●貴重な時間を使ってどのような結果を得たいのか。

 

●自分の人生の中でどこまで資格試験に情熱を注げるのか。

 

●もし、合格できない場合に本当に 自分の人生はお先真っ暗になのか。

 

●なぜ、そこまで自分を追い詰め 自分の能力のなさに失望し自信を喪失してしまうのか。

 

●毎日、毎日、したいこともできずに 勉強しないといけない、いけないと頭をかかえ、成績と一喜一憂しないといけないのか。

 

私は資格の酸いも甘いも見てきました。   もちろん、自分自身も不合格も合格もたくさん経験してきました。   難関試験に挑むたくさんの生徒も指導してきました。

 

資格は、あなたの人生に間違いなく大きな影響を与えます。

 

それは、合格するにしても不合格になったとしてもです。   資格に向き合うということは自分の生き方に向き合うことと同じです。

 

資格試験に合格できないから不幸になる、 資格試験に合格できたから幸せになる・・・   両方ともポイントがズレていますので。

 

私の知り合いの中には、仕事もほとんどせずに5年、10年と資格試験にチャレンジを続けている人もいます。そこまでいかなくても、仕事はあまり真剣にやらず資格試験の勉強に力を注いでいる人もいます。

 

もちろん、パワーバランスの問題でそういう時期があっても問題ないでしょう。   しかし、何年間もそういった状態で、勉強に時間を費やしていることは会社のため、何より自分のためになりません。

 

仕事をしていても友達と遊びに行っても家族と過ごしていても、あたまのどこかに試験のことが引っかかっている状態が数年間続いている人は、「資格難民」予備軍です。

 

本当に全身全霊で勉強に取り組むのか・・・

それとも「脱・資格」宣言をして新しい人生を歩むのか・・・

 

決めるのはすべてあなたです。   私は、公認会計士試験に合格できない人生を歩みました。

 

その中で、必死にもがき苦しんで、自分は何をしたいのか、どんな人生を歩みたいのか、どんなことで人のお客に立てるのかを真剣に考え続けました。

 

そのためにパーソナルブランディング手法を学び、心理学を学び続けてきました。ブログもペンネームでずっと更新を続けました。   そして、「公認会計士」という肩書のない人生で、出版もさせていただき、ラジオ・雑誌などメディアにも登場させていただくことができました。

 

「資格のある人生」「資格のない人生」。

 

どちらの人生も、考え方1つで素晴らしい人生になります。   あなたの人生にとって 資格とは何かを真剣に考えてくださいね。

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