こんにちは。経営コンサルタントで公認会計士の土肥卓哉です。
今日は、私が公認会計士試験を選んだ理由について書きます。あまたある資格の中で、なぜ公認会計士試験を選んだのか?
18年ぶりに思い出しました。それは、とても直感的で、欲張りで、自分勝手な理由でした。
1.「超」優良企業の経営を見てみたい!
私は法学部に在籍していましたが、2回生の終わり頃から、経営あるいは経営コンサルティングに興味を持つようになりました。
そこで、「エクセレント・カンパニー」という本に出会いました。
この本には、超優良企業の8つの条件が記されています。IBM、ヒューレット・パッカード、ジョンソン&ジョンソン、マクドナルドなど、全米43社の超優良企業の実例から、ひとを生かし、組織を絶えず成長させる秘密を導き出したものです。
この本を読んだ時、私は思っちゃったんですよね。「あっ、超優良企業を見てみたい!」って。
だって、「超」優良企業ですよ。優良企業でも凄そうなのに、「超」優良企業ですよ。絶対、見てみたいでしょ。中でも心惹かれたのがP&G(プロクター&ギャンブル)でした。単純に商品が身近だったからでしょうね。あとは、プロの経営者を輩出する企業としても有名だし。なんかカッコイイなあ、と思いました。
なので、大学3回生の就職活動では、P&G、それに関連して花王やライオンを受けました。いずれも不合格でした。でも、「超優良企業の経営を見てみたい!」という気持ちに変わりはありませんでした。
超優良企業の経営を見る。そのために、上場企業の経営に関わる。経営コンサルティング会社には就職できなかった。ならば、上場企業の監査を通じて経営に関わる。そのために、公認会計士になる。
私が公認会計士試験を選んだ理由を論理的に説明すれば、こういうことです。
でもその原点は、とても直感的でした。
そして公認会計士になった後、上記3社の方々と仕事で関わることができました。
願いは必ず叶う。ありふれた言葉ではありますが、それは本当です。
2.「沢山」の経営者に会ってみたい!
もともと私は事業会社に就職したいとは思っていませんでした。経営することへの憧れがあったからです。
自分で経営をしてみたい。そのために、いい経営とは何かを知りたい。そのために、超優良企業の経営を見てみたい。でも一社だけだと、それが本当にいい経営なのかどうかがわからない。だから、超優良企業の経営を何社も見てみたい。しかも、超優良ではない企業の経営も見てみたい。だって比較してみないと、どこが良くてどこが普通なのかがわからないから。
また私は、経営者という具体的な「人」に興味がありました。だから、とにかく「沢山」の経営者に会ってみたかったのです。「沢山」です。すごい欲張りですよね。
その欲張りな願望を満たせる仕事。そう考えた時に浮かんだのが、経営コンサルティングでした。他にも銀行や証券会社なども考えられましたが、「経営全般に関わりたい」「経営者の意思決定に関わりたい」という思いがあったので、候補から消去しました。
でも、経営コンサルティング会社には就職できなかった。そして、どうやら公認会計士になれば経営コンサルティングもできるらしい。ならば、公認会計士になろう、と。
私が公認会計士になった後に転職した経営コンサルティング会社。そこは、私が就職活動をしていた時、筆記試験で落ちた会社でした。急がば回れ。意思あるところに道はひらける。ですね。
3.「最高」の資格を持ちたい!
やるからには最高を目指したい。でも、必死になって一番になりたい訳ではない。私は、そんな不思議な性格でした。
だから、高校受験でも、大学受験でも、いわゆる偏差値でいうところの一番を目指したことはなかったですし、必死に勉強したこともなかったです。
でも、大学卒業後のキャリア選択では、「今回はさすがに違うな」「ここは自分との勝負だな」という感覚がありました。
会社に就職する訳ではない。手に職付けて働き始める訳でもない。経営コンサルティング会社で働きたいとは言うものの、それもゴールではない。独立するかもしれない。自分で会社をつくって起業するかもしれない。まだどこに辿り着きたいかは見えていない。目的地は見えない。
ならば、これからの人生、これからのキャリア選択にとって最大限に活かせる、「最高」の何かを手に入れておきたい。そんな思いを抱きながら、私は公認会計士試験にチャレンジしたのだと思います。
もちろん、人によって最高は違います。タイミングによっても最高は違います。
その当時の私にとっては、公認会計士が最高の資格だった訳です。
あなたが目指している資格、所有している資格は何ですか?
資格取得の動機、そのキーワードは何ですか?
「超」「沢山」「最高」・・・
直感的で、欲張りで、自分勝手。
そんなキーワードが見つかったら、素敵ですよね。
誰のためでもない。自分のために最強の努力をする。
受験も仕事も人生も、長く険しい。
ならば、心の中の「火種」だけは絶やさずに歩き続けたいですね。
そうすれば、その火種が自分の望む未来に連れて行ってくれます。きっと。
土肥卓哉
コメント