1.皆さんはどのタイプ?
集中力トレーナーの阿部洋太郎です。
さて、皆さんは次のA~Cのうち、どれに一番近いですか?
(A) 結果が出ないと、すぐに諦めてやり方を変えてしまう。
(B) 結果が出なくても、ずっと同じやり方を続けてしまう。
(C) 結果が出るまで少し頑張ってみて、ダメならやり方を変える。
「“少し”ってどのくらいなん?」と思った方は続きを読んでください。
高学歴者は(C)です(試験勉強に関しては です)。
“少し”の感覚を体得しているので、効果の出る“やり方”を早い段階で見つけて、効率よく勉強します。
ただ、感覚を文章で伝えるのは難しいので、今回は「何回やったらいいか」を数字でお答えします。
2.何回やったらいい?
合格率80%以上の試験:2回やって、ダメならやり方を変えましょう。
合格率20%~80%の試験:4回やって、ダメなら変えましょう。
合格率1%~20%の試験:7回やって、ダメなら変えましょう。
合格率1%以下の試験:15回以上やってください。
前回「過去問を解いてみる」ことをお薦めしましたが、“何年分やるか”は上の基準で考えてください(例えば、合格率20%~80%の試験だったら4年分やってください)
ちなみに、1回目に“集中力を高める方法”をお伝えしましたが、何回やってくださったでしょうか?上の基準と比べて少ない方は是非、今日から再トライしてください。
3.なぜその回数?
上の基準は、統計データとパレートの法則から設定しています。ここから先は理屈っぽいので、興味のある人だけ読んでください。
まず、「人は何回くらいトライするか?」については、次のようなデータがあります。
2回やってみる人:50%
4回やってみる人:10%
7回やってみる人:1%
15回やってみる人:ほぼゼロ
次に、どんなことでも「2割は出来る人・6割は普通の人・2割は出来ない人」に分かれる、という経験則がパレートの法則です。パレートの法則から「試験の目的」を読み取ると、
合格率80%以上の試験:2割の“出来ない人”を落とす
合格率20%~80%の試験:“普通の人”の中から選ぶ(“出来る人”は合格、“出来ない人”は不合格)
合格率1%~20%の試験:“出来る人”の中から選ぶ
合格率1%以下の試験:スペシャリスト間での争い
というようになります。
あとは統計データと合わせて出来上がりです。例えば、過去問に関しては
合格率80%以上の試験:過去問を2年分やる人は50%⇒2年分やれば、2割の“できない人”に後れを取ることはない
合格率20%~80%の試験:4年分やる人は10%⇒4年分やれば、6割の“普通の人” に後れを取ることはない
合格率1%~20%の試験:7年分やる人は1%⇒7年分やれば、2割の“出来る人”の中でも優位に立てる
合格率1%以下の試験:7年分は必須(受かる人はみんなやってる)、15年分やると優位に立てる
という感じです。
もちろん、「あくまでも基準」です。ただ、経験則に基づいているので、信頼性は結構高いです。
そして、「諦めたのは失敗だった?」「やり方変えた方がいいかな?」と悩むよりも、基準に合わせて判断していた方が成果は出やすくなります。勉強法で悩んでいる人は、是非試してみて下さい。
阿部洋太郎
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