1.あまりにも悔しくて親の前で泣いた
みなさま、はじめまして、冨田佳子 です。今日は私からお話をさせていただきます。
30代の頃、Windows・OfficeソフトのPC講師を目指し、マイクロソフト社の公認資格(元MOT・マイクロソフト・オフィシャルトレーナー・今で言うMOSのインストラクター用専門の資格)を取得しようと半年ほど試験勉強に集中していたことがありました。 国家資格とは違い、年に1度きりではなく定期的に試験が実施されているのですが、1日で1次・2次・3次と受講するシステムです。
但し、1次の筆記(PC上で入力)テストにパスしなければ、2次へと進むことができない。
合格率は決して高くはなく、巧妙なひっかけ問題を集めた、対策問題集を何度も解きながら、朝から晩まで脳に叩き込む作業を繰り返しました。
かなり集中して試験対策を行ったので、自分なりに自信があったのですが、蓋を開けてみると1次の筆記テストで1点足りずに、すごすごと帰る羽目になってしまったのです。時間切れになるまで、最後の最後まで悩んだ問題が不正解だった。
パソコンの画面に「不合格」の表示が出た時、ただただ茫然とするばかり。半年近く、筆記と2次の論文と3次のインストラクション対策を行って来たにも関わらず、2次・3次に進むことができず帰途に着きました。
その日の夕飯は、カレーライス。
1点足らずで、不本意のうちに帰ることになってしまったこと。
緊張の糸が切れた時、不意に悔しさが込み上げて来て、こらえきれず涙が溢れてきました。
成人してから、親の前で泣いたのは後にも先にも、その時だけなのですが、両親は何も言わず、私が泣き止むのをじっと黙って見守っていてくれました。
今振り返ると懐かしい思い出だけれど、涙味のカレーライスは、かなりほろ苦い味でした。
2.200%完璧な準備をして臨む
1度目の不合格に意気消沈していたが、しばらくして数か月後に、2度目の受験をすることを決めました。しかし、またもや不合格になってしまいました。PC講師になるために、経験があれば資格はいらない。
それでも、一度やり始めたことは、合格するまで諦めたくはない。もう、維持の心境です。但し、受験するのは3回までにする。これで最後と決め、気持ちを新たに試験勉強に取り組みました。
既に合格している友人に論文の模範解答も教えてもらいました。そこで、自分の至らなさを知り、もっと早く聴いていれば。何事も成功者に学ぶのが一番早くて確実なのです。
また、試験に2度も落ちてしまった私に、ある人が叱咤激励のメッセージをくれました。兄の奥さん、義理のお姉さんです。
「私も社内試験のために試験勉強を行ったことがあるけど『200%完璧です』と言い切れるまで準備する。チャンスは準備をするものに訪れるもの。頑張って。」という内容でした。
この言葉や、友人からの応援を励みに、ひたすら対策問題を繰り返し、3度目の試験日を迎えます。最後の最後に危うい状況に陥りましたが、なんとかクリアーし3次まで終えて家に帰り心身共に憔悴しきっていたのですが、数日後、待ち望んでいた合格通知が届きました。
あの時の喜びと感動は今でも覚えています。
3.取得した資格を活かすために、できる限りのことをする
国家試験に比べると勉強期間も短いのですが、合格通知が届くまで、とてつもない労力を費やした気分でした。
また、それなりに苦労して手に入れた資格なので、Officeソフトにこだわって仕事を探し、その時から10年以上に亘り、パソコンのヘルプデスクの仕事で経験も積むこともできました。
取得した資格を活かそうと闘志を燃やすことができたのも、苦労して資格を手に入れたからかもしれません。そんな風に思います。
みなさんが、時間とお金と労力をかけて取得した大切な資格。
それを活かすのも殺すのも、その人次第ではありませか?
資格を取得するためのチャレンジができたのなら、それを活かすためのチャレンジもできるはず。半年なら半年、1年なら1年と期限を決めてしまっても良いのです。限られた時間の中で、自分が納得できるまで資格を活かすことを諦めないでください。
大切なのは自分が納得できるかどうか。
納得さえできれば、気持ちよく次のステップに進めるし、後々の後悔がないから。
また、諦めなければ必ず道は開ける。
どうぞ、意識を明確にして欲しい物を手に入れてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
冨田佳子
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