【土肥】自分の好きな働き方は、「働く原体験」の中にある

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あなたは、どんな働き方を目指していますか?

資格取得のその先にある働き方。これがクリアであればあるほど、資格取得前後のモチベーションは飛躍的に高まるはず。

 

では、どうすれば自分の目指す働き方をクリアに描けるようになるのか?

一つの方法は、自分の「働く原体験」を思い起こしてみることです。

 

 

1.「働く原体験」はどんなものでしたか?

 

 

私がはじめて働いたのは、小学生の時です。もしかしたら、まだ幼稚園の時だったかもしれません。

 

 

おばあちゃんの家が酒屋だったので、そこでお手伝いをしました。店番をしたり、店前を掃除したり、自動販売機にジュースを補充したり、おつかいに行ったり。おつかい先のお店のおばちゃんから「これ、おばあちゃんに渡しといて」と言づてされたり。

 

 

そして、時々、お駄賃をもらいました。お駄賃と言っても、ほとんどはお金ではなく、ジュースやお菓子でした。それでもすごい嬉しかったです。幼い子供にとって、好きなジュースやお菓子を自由に選べるってのは、お金を手にすることと同じでした。

 

 

自分がお店で働く。おばあちゃんの役に立つ。近所の人に頼られる。お客さんに喜んでもらえる。その上、お駄賃までもらえる。子供にとっては良いことづくめ。

 

 

私にとっての「働く原体験」は、「嬉しい、楽しい、誇らしい」でした。

 

 

2.どんなバイトが好きでしたか?

 

 

高校生からは、バイトを始めました。食品スーパー、ハンバーガーチェーン、喫茶店、居酒屋の店員。変わったところでは屋台の焼き鳥屋。いわゆるテキ屋ですね。

 

 

改めて見ると、小売店や飲食店ばかり。どうやら私は、お店で働くのが好きらしい。

 

 

一つ一つのバイトを選ぶ時に自覚はしていませんでしたが、不思議とそうなっていました。酒屋での「働く原体験」が影響していたのかもしれません。

 

中でも、一番「嬉しい、楽しい、誇らしい」と思ったのは、テキ屋のバイトでした。

お客さんに声をかける。こっちを振り向いてもらう。興味を持ってもらう。買ってもらう。喜んでもらう。そして、また来てもらう。しかも友達を誘ってきてもらう。

 

 

隣の屋台の人と助け合う。足りないものは貸し借りする。トイレに行く時は、店番をし合う。持ちつ持たれつ。お礼はお金ではなく物や奉仕。お互いの持ち物やできることを交換し合う。

 

 

「自分とお客さんとの距離が近く」「仲間と助け合えて」「相互作用が大きくなる」。これが私にとって好きな「働き方」だった訳です。

 

 

3.どんな働き方を求めてきましたか?

 

 

私は、昨年まで会社員として働いていました。職場は大きく3つです。専門学校の講師、監査法人の会計士、経営コンサルティング会社の経営コンサルタント。

 

 

どの職場にも、良いところと悪いところがありました。いや、正確に言うと、好きな働き方をできる時と、そうでない時がありました。

 

 

専門学校の講師の時は、教室や職員室で、受講生の方々と向き合っている時が好きでした。監査法人の会計士の時は、工場・倉庫・店舗、支店や本社の会議室などで、クライアント(主に経理部)の方々と向き合っている時が好きでした。経営コンサルティング会社の経営コンサルタントの時も、同様です。様々な現場や会議室、特にホワイトボードの前で、クライアント(主に社長・役員・部長・プロジェクトメンバー)の方々と向き合っている時が好きでした。

 

 

いずれの職場でも、受講生やクライアントの方々の悩みを解決するために、身近な同僚や異分野の専門家と一緒になって知恵を絞り合っている時が好きでした。

 

 

結局のところ私は、「自分とお客さんとの距離が近く」「仲間と助け合えて」「相互作用が大きくなり」「嬉しい、楽しい、誇らしい」気分になれる働き方が好きなのです。そして、よりそういう働き方ができる機会を増やしていくために、職場を移ってきたのだと思います

 

 

ただ、残念ながら、自分が管理職になっていくと、臨場感のない仕事が増えていきました。これは、職場が良いとか悪いとかという問題ではありません。自分の好きな働き方と職場が求める働き方が合わなくなった、という事実に過ぎません。

 

 

なので、私は会社を辞めて独立しました。自分の好きな働き方で働くためです。

 

 

あなたの好きな働き方は、どんな働き方ですか?

一度、「働く原体験」を思い起こしてみませんか?

 

これまで無意識に選んできた仕事の意味に気づけるかもしれません。

これから意識的に選ぶべき仕事の方向性に気づけるかもしれません。

 

 

自分が好きな働き方は、意外と子供の頃から変わっていないものかもしれません。

いや、むしろ子供の頃にそういう体験をしたからこそ、それを実現できる働き方を探しているのかもしれませんね。

 

 

土肥卓哉

 

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