【多田】金銭的インセンティブ

モチベーション

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皆さんが、資格取得を目指す理由、資格を活用したい理由は何でしょうか? 簡単に言うと、頑張る理由ですね。エネルギーの源はどんなものでしょうか。

 

仕事のやりがい、興味、価値観、達成感を得たい・・・などいろいろな理由があると思います。その一つにお金を稼ぐため、安定した生活を送りたいといった理由もあるかもしれません。

 

 

1.金銭的インセンティブの弊害

 

 

モチベーション論を語る上で外せない、金銭的インセンティブをどのように捉えるのか。

 

やる気を引き出すために、金銭が必要とする考え方を「外発的モチベーション」と言い、金銭を必要としない考え方を「内発的モチベーション」と言います。

 

最近の主流は、後者が大切とする説です。内発的モチベーションについてもう少し詳しく説明したいと思います。

 

たとえば、ゲーム、スポーツに夢中になる、お料理・お花、ダンスなど習い事に通うなど、報酬がなくても課題を継続的に遂行したりする。これが内発的モチベーションです。

 

とにかく楽しいから。

とにかく興味があるから。

とにかく面白いから。

とにかく好きだから。

 

だから、誰から何かを言われるまでもなく、金銭が伴う訳でもなくやるのです。

 

内発的モチベーション論者は、金銭が悪い影響を与えるとまで具体例をだして説明しています。

 

献血などは、いいことをしたいと思って(内発的モチベーション)献血に行っているのに、献血された方に金銭を与えます、ということをすれば、献血希望者の数は約半分になってしまうといったような例示です。

 

仕事をするうえでも、この内発的モチベーションを大切にするようにと主張されることが多いのですが、金銭的インセンティブを無視してしまうのは現実的ではありません。

 

 

2.金銭的インセンティブとのバランス

 

ただ、私は金銭的インセンティブがベースにありつつも、その他のモチベーション理論を組み合わせることが大切であると考えています。

 

一番の理想は、報酬も高くてやりたいことができることではないでしょうか。自律性がある、やりがいのある仕事、達成感を得られる、自分の特性を発揮できる。そんな働き方を目指すために、資格を取得し活かしきること。自分の理想的な働き方を明確にイメージしてくださいね。

 

しかし、なかなかこの状況になることが難しく、報酬は少ないけどやりたいことができているのでいい、逆にやりたいことはできていないけどお給料がいいから我慢しよう、という自己解決をしてしまっている姿もよくみかけます。

 

やりたいことをしながら、今の報酬より何%アップさせたいのか、その報酬がなんのために必要であるのかを考えてみて欲しいと思います。

また、いま報酬は多いけど(ある程度は経済的貧困ではない)、やりたいことはできていない方たちは、どれくらいまで報酬が下がっても耐えられるのか。やりたいことにチャレンジしたい気持ちと天秤にかけてみることが必要です。

 

 

多田健次

 

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