【土肥】なぜ私は公認会計士試験を目指せたのか?

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土肥

みなさん、はじめまして。経営コンサルタントで公認会計士の土肥卓哉です。
今日は記念すべき第一回ということなので、自己紹介を兼ねて「私が公認会計士試験を目指せた理由」を書きます。

 

もしかしたら、あなたが目指している資格試験は、公認会計士試験ではないかもしれません。その場合は、「へー、こんな人もいるんだ」「自分も同じだな〜」あるいは「自分とはここが違うな〜」と感じながら読んで頂ければと思います。

 

1. 就職活動に失敗し、ある人から助言されたから

 

私が公認会計士試験を目指したのは、いまから18年前の1997年。大学を卒業する年でした。
大学3回生の時には、就職活動もしました。でも、就職するつもりはほとんどありませんでした。なぜなら、サラリーマンになるつもりがなかったからです。「いろんな企業を見られるのは、貴重な機会だな」と思い、一応、就職活動をしたというのが正直なところです。
では、就職せずにどうするつもりだったかと聞かれると、それもノープランでした。私の心の中にあった声を正直に書き記すと、こんな感じでした。

 

「いつか会社をつくりたいな〜」「事業会社のサラリーマンは嫌だな〜」「営業なんて絶対やりたくないしな〜」「経営コンサルティング会社ならカッコイイかもな〜」「知的そうだし、給料も高そうだし、いろんな会社を見られるから経営を学べそうだし、いずれ起業するのに役立ちそうだし」「よし、じゃあ経営コンサルタントになろう!」ということで、経営コンサルティング会社の面接を受けました。5,6社くらいだったかな。

 

結果は、見事全敗。箸にも棒にもひっかかりませんでした。何社かは筆記試験だけで落ちる有様。「こりゃまずい」ということで、そこから銀行とか証券会社のリクルーターの方とお会いすることに。

 

もちろん、そこでも聞かれる訳です。「土肥さん、就職する気あるの?」って。「はい。一応あります。将来は起業しますが」と私。これじゃあ次の面接にも進めない訳です。

 

そんなある日。とある証券会社のリクルーターの方から言われました。

「土肥さん、アントレプレナー(起業家)ってタイプじゃないんじゃない?」「どっちかって言えば、プロフェッショナルタイプなんじゃない?例えば、会計士とか弁護士とか」

 

この一言が、私が公認会計士になろうと決心したきっかけでした。それは、起業したいけど就職先のない私が採りうる最善の手段の選択でした。目的は経営コンサルタントになること。さらには、起業家になること。漠然とはしていましたが、その当時、私の視線の先にあったのは、そんな未来への道筋でした。

 

 

2. 自分でお金を用意し、両親が生活を支えてくれたから

 

さっそく私は、公認会計士になる決意を母親に伝えました。見事に呆れられました。
「大学4年間、いったい何してたの?」「さあこれから就職ってタイミングで、いまから勉強?」「専門学校の学費とか、その間の生活費はどうするの?」と言われました。

 

まあ、そりゃそうですよね。私なりには「ついに決心した。いまからやるぞー!」と燃えていたのですが、母親からすれば「はっ?いまさら何?」って感じですよね。でも当時、わたしは母親に対して怒りを感じました。「なんで息子がついにやる気になったのに、それを応援してくれないんだ!わかってくれないんだ!」と。いま思い出すと、ひどい話です。とても恥ずかしいし、母親に対して申し訳ないという気持ちで一杯です。でも、それが当時の偽らざる感情でした。

 

結局、専門学校の学費と試験勉強中1.5年間のおこずかいは全て自分でバイトで稼ぐ。寝る場所と洗濯と食事は、親の援助を受ける、ということで決まりました。私は、「学費やおこずかいは自分で稼ぐぜ!」「試験勉強とバイトも両立させてやるぜ!」と当然のごとく思っていましたから、わりと胸を張って試験勉強をしていました。専門学校の学費(確か70万円くらいだった気がする)なんか、普段の喫茶店のバイトに加えて、年末年始の超ど短期バイト(祭りのテキ屋)で稼ぎました。えっへん!

 

でも、よく考えてみると、1浪して、大学に4年間も行かせてもらって、さらに1.5年間の生活をお世話になっている時点で、親のすねかじりもいいところですよね。このさらなるモラトリアムを許してもらえたからこそ、試験勉強ができた訳です。この1.5年間がなければ、いまの私はなかった訳ですし、こうして文章を書いていることもなかったでしょう。両親に感謝です。

 

ちなみに、いま私には息子が2人いますが、大学卒業後は就職するもんだという前提で将来の資金計画を立てています。頼むぞ、息子たち!

 

 

3. 自分にもできるという根拠のない自信があったから

 

公認会計士試験は、合格率が低いと言われています。私の受験時代は合格率7%くらいだったと思います。でも私は、1.5年で絶対に合格できると信じ切っていました。

 

誰かにできたことなら、自分にできないはずがない。自分にも必ずできる。なぜ自分にそういう自信があったのかはわかりませんが、とにかくそういう根拠のない自信が根底にありました。よく専門学校選びで、どこの合格率が高いとか、どこの講師が良いとか、どこの教材が良いとかを一生懸命に語る人がいますが、私はそういうことは一切気にしません。

 

毎年1人ずつでも安定的に合格者を輩出している専門学校であれば、必ず自分も合格できる。そう信じていました。試験勉強においてやるべきことは、試験で合格点を取るために必要な学力を身につけることだけです。専門学校の講師や教材のレベルは、及第点に達してさえすれば良いのです。あとは、その講師や教材を信じて、徹底的にやり切るだけです。

 

 

4.資格受験生の皆様へ!

 

私は、受験生としての経験だけでなく、大手資格専門学校で2年間講師としての経験があります。合格のために必要な講師や教材を選び終えた後は、一切の迷いは禁物です。ただ、それを信じてやり切るだけです。

 

いまになって思うと、仕事に比べたら、試験勉強なんて簡単です。あらゆる前提が明確だからです。目標は「合格」、目標達成の条件は「合格点以上」、目標に至る道は「カリキュラム」、道を歩むための先導者は「講師」、練習の道具は「教材」。試験勉強は、これらの前提条件に沿ってやるべきことをやるだけです。

 

これだけの前提条件が揃っている状況下で愚直な努力をできない人は、何をやるにも真剣には取り組めないでしょうし、どんな結果も残せないのではないでしょうか。

 

自分で「やる」と決心した勉強であれば、もはや好きか嫌いかを言い訳にすることはできません。やるべきことは、講師と教材を信じて、何より自分を信じて、一日一日の勉強をびっくりするほど愚直にやり続けることです。根拠のない自信の有無はともかく、目の前にあるものを信じ切ることはとても大切なことだと思います。

 

 

あなたがいま、資格試験を目指せているのは、なぜですか?
あなたが過去、資格試験を目指せていたのは、なぜですか?

 

 

この質問への答えの中に、あなたの勉強や仕事を前向きに変える鍵が隠れているかもしれません。
ぜひ一度、振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

土肥卓哉

 

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