自由に好きなように仕事をしたい!
仕事を自分の意志で選択し自分で決めたことを行動する。
これを、「自律性」と言います。 この自律性がやる気を持続させるための 必須条件となります。人は自由に仕事をしたいのです。自分の意志で選択したことを責任をもって行動したいと考えています。
自分が会社の駒として扱われている、 お金のためだけに仕事をしている、 上司を怒らせないために仕事をしている・・・
つまりは、自分が単なる駒になっているのか プレーヤーとして動いているのか・・・ 心理学者のドシャームは 「オリジン&ポーン」と名付けています。
オリジンとは、チェスの指し手のこと。 自分の振る舞いは自分でコントロールする。 ポーンとは、チェスの駒のこと。 外的なものにコントロールされて 自分は従うだけになっている。
あなたは、オリジン状態かポーン状態か どちらの割合が多くなっていますか。
単なる会社や上司の駒としてだけ働いていると、間違いなくモチベーションは上がりません。 自立性を重んじて仕事に取り組めるかどうか。 そういった雰囲気を上司や同僚と一緒につくっていけるかどうか。
自律性というのは、抽象的ですので、 4つの「T」概念を使って説明します。
①Task(課題) ②Time(時間) ③Technique(手法、方法) ④Team(チーム)
では、1つ1つ補足していきます。
①Task(課題)
勤務時間のうち自分が選ぶことができる 課題がどれくらいあるのかどうか。
たとえば、グーグルでは勤務時間のうち 20%は主要業務とは異なる仕事を自由にして いいという「20%ルール」があります。 「Gmail」もこの20%ルールの中から生まれたのだそうです。 与えられた仕事を単にこなしているだけでは 当然、やる気が減退していきます。 自分で課題を見つけ その課題と向き合っていくことができれば やる気は持続するはずです。
②Time(時間)
簡単にいうと拘束時間です。
サラリーマンなら、たとえば月曜日〜金曜日まで 毎日9時間会社のルールの中で拘束されます。 サラリーマンだけでなく、たとえば 時間を自分主体でコントロールしにくい 弁護士さんなどもやる気を持続することが 難しくなります。 というのも忙しい弁護士さんほど、分単位で行動をしていることも多く、社会的地位も報酬も高いけど時間的な自由が得られないために仕事に対するモチベーションが下がるということです。 あなたにとって、自由に使える時間がどれくらいあるかどうかです。
③Technique(手法、方法)
手法、方法が決まってしまっている。 すべてがマニュアル化されてしまっている。 たとえば、コールセンターやハンバーガー定員など、 お決まりの対応があります。 これをずっと続けるだけでは、 自分の成長を感じることができないので、 やる気の減退を招いてしまいます。 手法や方法の自由裁量度が どれくらいあるのかどうか。
④Team(チーム)
誰と一緒に仕事をするのかを選べるかどうかです。
組織におけるチームは 基本自分で選ぶことができないはずです。会社組織の中で決まるもの。だから、先に生まれた家族のようなもので 自分で選ぶことができないのです。
この点、フリーランス、独立されている方は 自分の好きな人とチームを作りやすくなります。 そうなるとやる気は自然と持続できるようになります。
みなさんは、いかがでしょうか。
4つの「T」のうちどれくらい 満たすことができているでしょうか。
すべてを満たすことができているのであれば、 きっと日々充実した素晴らしい時間を過ごされていることと思います。 そして、今の仕事に不満や不安を持たれている方は 4つの「T」のうちどれかが欠如しているはずです。
どの「T」に一番の課題がありそうでしょうか?
その課題をいかに改善していけるのかどうか。
できないとすぐにあきらめてしまうのではなく、まずはこういったことを理解して、すぐにでも取り組めることはないのだろうかと考えてみることです!
少しでも改善することができてくれば やる気を維持しやすくなってきます。
もちろん、会社勤めの方であれば、 難しいことがあるかもしれません。
それでも、たとえば与えられた課題、 長い拘束時間の中で、手法や方法を 自分なりにアレンジしてみたり、組織のチーム以外のところで、 外部のコミュニティーを作ってみる、 参加してみるといったことなど、4つの「T」の中で 1つでも改善できそうなところを 見つけていきましょう。
そうすることで、仕事やライフスタイルの やる気アップにつながってきます。
今厳しい状況にいる方も、いつかは 自由に好きなように仕事をしたい!
仕事を自分の意志で選択し 自分で決めたことを行動する!
という理想のスタイルに あきらめずに1歩ずつ前進 していって欲しいと思います。
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