「強み」をどのように定義するかは難しいところですが、ここでは以下のように定義しておきましょう。
「強み」とは、あなたが割と苦労せずにできることで、
他人のために役立つことができること
1.そもそも、なぜ「強み」を発掘しなければならないのかを理解する
簡単にいうと、次の3つが考えられます。
①成果が得られやすいこと
②自分が必要とされること
③嫌なことをしないで済むこと
とくに、①②については、実績や信頼にもつながっていきます。つまり、比較的そのことについては他者よりうまくできるので、他者から認められ必要とされることも多くなります。 他者から必要とされ、そのことをドンドンと引き受けていくことで、実績も伴ってきます。すると自信もついてきて、さらにうまくまわり出すのです。そうなったら、あなたの商品やサービスは必然的に選ばれることになってきます。
2.「強み」と「わくわく」の関係性についての提案
よく、自分の天職を考えていくときに「社会ニーズ」「得意(強み)」「わくわく感(楽しい。好き)」との円が重なり合っていることを見つけてそれを仕事にすることがいいです、といったようなことが言われます。 私も、もちろん賛成です。
ただ、どうしても3つの円をすべて同列に考えていくことは難しい。 そこで、それぞれについて優先順位を考えてみることにします。 ワクワク系を推奨される人は、楽しいこと、好きなことをやっていると、継続できるし、集中できるし、その人のエネルギーが放出されるので、まわりに伝播していくし、何より幸せと感じられるということです。
ただ、デメリットもあります。 それは、他者にとって無価値かもしれない。貢献できない恐れがあるかもしれない。ということです。 自分の好きなことが、他者も好きとは限りません。もちろん、まったく同じ価値観の人がいないわけではないので、そこには少なからずニーズはあります。ただ、ビジネスとしてはどうか・・・
ニーズがゼロということはないにしても、ほとんどに人に求められていないことを仕事としてやっていくことはなかなかできません。
こういったデメリットを考えると、私は、まずは他人への貢献を優先させ、その中で喜びや楽しさを見つけ出すことを提案したいと思います。
ほとんどの人は、できれば他人のお役に立つようなことをしたい、と言います。
で、あれば自分ができることで、他人に求められていることを一生懸命やっていく中で、喜びや楽しさを追求したり、変化させていくのがよいのではないでしょうか。
3.あなたの「強み」はどんな風に他人のために活かせそうなのかを知る
他人に貢献するポイントというのはたくさん考えられますが、私が考える大切なポイントは3つです。
①誰のどんな悩みを解決できそうか?
たとえば、人間関係に悩む会社員の悩み、 就活をしている学生の悩み、 40歳からのキャリアデザインの悩み、 税金の悩み、投資の悩み、健康の悩み・・・ 誰かの悩みの支援、解決ができるのであればあなたの貢献度合いは高くなります。
②どんな基本欲求を満たすことができそうですか?
たとえば、どんな美味しいご飯、デザートワインなどを提供できるか。 どんなかっこいい服を作れますか。 どんなかわいい服をデザインできますか。 どんなブランド品を作れますか。 また取り揃えることができますか。 どんな知識を提供できますか。 わかりやすく伝えることができますか。 他人の基本欲求を高い水準で満たすことができるようになれば、あなたはたくさんの人から必要とされることになるでしょう。
③どんな楽しみを増やすことができそうですか?
たとえば、どんなエンターテイメントを作りだすことができそうですか。 ディズニーランドのような夢の国をつくりだすことができますか。 もしくは、ジョブスのような斬新なオシャレで高機能なおもちゃを世に送り出すことができそうですか。 また、ゲームや音楽や芸術など楽しい時間を過ごすためのものを提供することができそうですか。 モノがあふれかえる時代に、ありふれたものではなく、楽しい時間や空間を提供できれば、きっとあなたは引っ張りだこになるでしょう。
4.実績、信頼を積み上げていく方法
過去のやってきたことで、「すごい、さすが」と1人でも1回でも言われたことを、まずは確実に数人に伝えて実践、貢献することです。 すると、何かしらの反応が得られます。 この反応に対して、あなたは決して過小に評価をしてはいけません。 その反応の意味づけを上手に行っていくことです。
たとえば、3人のひとに「満足した」というアンケートをもらったのであれば、それは100%満足の評価をいただいた、としっかり受け止めて表現してください。
これは決して嘘でも過大評価とも違います。 自分の実力がまだまだ未熟なのであればこれと並行して、足りない部分をしっかり補強していけばいいだけの話しです。
それなのに、過小評価しかできないとなるといつまでたっても成功体験や自信をつけることはできないのです。
結局、実績を積み上げていくこともできないし誰からも信頼されいままになってしまいます。 だから、恐れずに小さな成果をしっかりと表現して、伝えていくようにしましょう。
5.実績、信頼をどう伝えるのか
小さな成功体験を表現していくのですが、どのように表現していけばよいのでしょうか。今はどこでも伝える手段はあります。 私は幸い出版していますので、本が名刺代わりになったりします。
しかし、著者になる前から会社の名刺とは別に個人の名刺は写真付きで作っていました。 それを勉強会などで渡すようにしていましたし、名刺などにもプロフィールをしっかり書くようにしていました。
また、こういったブログもプロの方にお金をお支払して改造してもらっていました。 企業は、自社商品をコマーシャルを利用して告知していきます。 ホームページなどもHP会社と契約して戦略的にデザインしています。
個人の場合はそこまで資本がまわりませんが、何も投資をしない、お金をかけないとなるとうまくいく可能性が低くなります。
もちろん、これらのことをするだけでは上手くいきませんが、知恵を絞りながら、名刺やHPなどにお金と時間をかけるようにする決意が大切となります。
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